痛みはカラダのサインです。
無視せず耳を傾けましょう!
頭痛・肩こり・腰痛、辛いですよね。
でも、それらはカラダからのサインなんです。
キチンとカラダと向き合って、1つ1つ対処していく事が大切です。
AKS療法(Anatomy-Kinesiologic Science therapy = 解剖運動学的科学療法)は、特に神経の反射バランスに注目した整体法です。
体の姿勢や動きを制御している神経システムに働きかけて、適切な姿勢や動きを取り戻すように神経バランスを整えていきます。
【一般的な整体】
一般的な整体法では、骨盤や背骨のゆがみに対して、物理的に骨格を動かすように力を加える矯正方法を取ります。
しかし体は外力に抵抗するように反応するので(これを防御反射といいます)、患者さんと施術者の正面衝突のような状態になります。
【AKS療法】
体は関節や筋肉・腱などに存在するセンサー(固有受容器)の感覚によってオートマチックに自分の姿勢を作っているので、この感覚自体に間違いがあると体にゆがみを作ってしまいます。
AKS療法ではセンサーに適切な刺激を送る事で、体が自らゆがみを手放すように操作していきます。
むりやり体を真っ直ぐに整えようとするのではなく、最適なセンサーに繊細な刺激を入力して、体が自然と真っ直ぐに整うよう矯正していくのがAKS療法の特徴です。
体には至る所にセンサー(固有受容器)が備わっていますが、その中でも特別センサーが豊富で全身への影響力が大きいのが【仙腸関節】と【肋椎関節】です。
この関節を微細に調整していく事で、神経入力のミスを修正していき、脳と脊髄を介して体全体の姿勢制御・運動制御のシステム異常を回復させていきます。
すると脳と仙腸関節・肋椎関節の間で約10日間レスポンスが繰り返されて、身体の機能を修正していきます。
そのためAKS療法を受けると、その場での改善とは別に 数日のタイムラグを経た回復も起こります。
強い症状が3か月以上続いていたような方の場合は10日後に回復するケースもありますが、多くの場合2〜3日後に最もコンディションが良くなります。
また筋肉のセンサー異常によって こわばり や ゆがみ が起こっている場合には、筋肉のセンサーに働きかけて筋肉の過度な緊張状態(こわばり)をリセットしていきます。
筋肉のセンサーは関節のセンサーよりも強い刺激に反応するので、関節アプローチよりも強い力で施術しますが、乱暴な施術は行いません。
この時 正常な筋肉なら無痛ですが、センサーが異常反応をしている筋肉では痛み反応として現れる事があります。
反対側の筋肉に同じアプローチを行った時に「え?同じ力ですか? 全然痛くも何ともない」と驚かれる事がよくあります。
これは日常生活では無自覚でも、センサーが暴走状態にあったという事です。
このセンサー異常を修復していく事で、体が正しいリラックスを得る事ができます。
AKS療法では即効的に症状改善する事も多いです。
特にギックリ腰や数メートル歩くとうずくまってしまうような脊柱管狭窄症など、ひどい痛みほどその場で劇的改善します。
しかしAKS療法の真価は、長期的な戦略による根本からの体質改善にあります。
脳と体の関係性がスムーズでムダな緊張がなく、本当の意味で健全な体を作る事がAKS療法が提供できる未来です。
多くの人が持っている整体イメージに、
「ズレを直す」という勘違いがあります。
これは残念ながら患者さんだけではなく、治療家の中にも本気でそんな勘違いをしている人がいます。
人の体は、骨と骨が積み重なって積み木のように出来ているワケではありません。
関節は全て関節包という、靭帯によって構成された袋によって、
関節のブレを抑制しています。
関節が“ズレる”には、この関節包が破れる必要があり、
その状態を程度によって、脱臼あるいは捻挫と呼びます。
多くの患者さんのケースはこれに該当しません。
また、それらは「グイッ」とやって治るものでもありません。
では整体で一体何を調整しているのか?
それは“可動性”です。
人間は無意識の色々な“動き”を駆使して、
体にかかる様々な負荷を効率良く受け流しています。
可動性の減少した関節は、水の逃げ場のないダムのようなもので、
負荷を受け流す事ができないので、いずれ決壊します。
つまり限界に達した時、症状をひき起こすのです。
整体とは、体の可動性を回復させて、体にかかる負荷を
受け流すための融通性を取り戻す施術の事なのです。
よくある勘違いですが、施術後にソロリソロリと帰ろうとする方がいます。
「せっかく整えてもらったので、崩れないようにと思いまして…」
いえいえ、大丈夫ですよ。
体というものは、例えば右脚を上げただけでゆがむものなのです。
左脚を上げたら反対にゆがみます。
そうやって、重心を保っているのです。
しなやかなゆがみがバランスを作っています。
人のバランスは積木のようにはできていません。
問題なのは、棒のようにゆがむ柔軟性を失った体の状態であって、
「真っ直ぐだから良い」ではないのです。
適切にゆがむ事ができる“たわみ”のあるカラダ創り。
それが整体師の仕事です。