13.3/4(月) PM2.5について

【PM2.5とは?】 PM2.5 (Particle Matter 2.5)とは、粒子径2.5マイクロメートル(2.5/1000 ミリメートル)以下の微小粒子の総称です。どのくらいの小さいかというと、人の髪の毛の約40分の1サイズです。
【PM2.5の影響は?】 PM2.5の主成分は、元素状炭素(いわゆる黒いスス)、有機炭素(芳香族炭化水素などの発ガン物質等)、硫酸イオン、硝酸イオン、アンモニアなどの化学物質と重金属です。 PM2.5はとても小さいので、鼻から喉へすり抜けて、肺の一番奥の肺胞まで直接侵入してしまい、主にぜんそくや気管支炎を引き起こすと言われています。また、そのほか発ガン性や気管支ぜんそく、花粉症などにも影響すると言われています。
【対策】
「N95」タイプのマスクの着用
空気清浄機の使用
衣服をこまめに洗濯
屋外に洗濯物や布団などを干さない
帰宅時には服などをはたいてから家に入る
【N95マスクとは?】一般的な「花粉症対策マスク」や「風邪マスク(サージカルマスク)」等はフィルターの目が粗く、PM2.5がすり抜けてしまいます。そこでPM2.5に有効と言われるのが「N95」規格のマスクです。 N95マスクは米国労働安全衛生研究所(NIOSH)が認定した規格で、直径0.3マイクロメートルの粒子を、95%以上の捕集効率を持つマスクのことを表します。 N95の「95」は95%以上カットすると意味でN99なら99%以上カットするということを表わします。 N95やN99といったN表記の認定を受けたマスクが在庫切れになった場合、上位互換のDS2というクラスのマスクでもPM2.5対策になります。 DS2マスクは、産業用の使い捨て式防塵マスクで、日本の国家検定をパスしたものです。 これら、PM2.5対策になるマスクですが、注意点は自分の顔のサイズにあった物を選ぶという事です。特に顔の小さい女性やお子さんは、フィットしない可能性があるので、いきなり未使用のN95マスクを大量買いせずに、少量・複数のマスクを買って試してみるのが良いでしょう。
【正しく恐れる】今年はマスコミなどで多数取り上げられて、騒ぎになっているPM2.5ですが、実は日本への飛来は10年以上前に始まっていて、「今年も平年並みの見通し」との話が出ています。急に騒がれるようになったので、「放射能から意識を逸らさせる為の情報操作ではないか?」と考える人も出てきていますが、いずれにしても、好ましくはないが「平年並み」なのだな、という理解はあってよいかと思います。 大気1立方メートルあたり、日平均35マイクログラム以下 年平均15マイクログラム以下 という数値が日本の環境基準です。 北京で一時期、1立方メートルあたり500〜900マイクログラムを記録したのは異常な数値に間違いありませんが、日本に到達するまでに大体1/10程度になると言われています。

また、聞きなれないPM2.5という単語から、とんでもない毒物が飛んできてるイメージを抱く人も多いですが、 PM2.5は中国から飛散してくるものだけではなく、実は身近な環境にも存在しています。例えばタバコの煙などです。実は受動喫煙のPM2.5の方が、屋外のPM2.5より毒性が高いとも言われています。 こうして身近な環境と比較すると、PM2.5のリスクの程度を、感覚的に理解出来るのではないでしょうか? PM2.5は当然有害です。しかし、神経質になり過ぎると、そのストレスの方がむしろ健康を害しかねません。正しく理解し、正しく恐れる事が最も大切だと言えるのではないでしょうか。

最後に、YouTubeでPM2.5について解説している、面白い動画がありましたので、ご紹介しておきます。
ラジオヤジの日記帳 環境問題(大気汚染)
余談ですが、この方、顔がどことなく私に似てますね。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=o0mjh3Lplgc